Linux、 X11で 和音漢直を使えるようにした Fcitxのアドオンです。
次のようにいろいろと不便な点があります。
「こんなんじゃ使いものにならない」と言われそうですが、一応 公開します。
・かな漢字変換機能がない
和音漢直に慣れないうちは特に不便です。
慣れれば変換など ごくたまにしか使わない機能なのですが…
・Dvorak配列専用
・設定機能がない
Qwerty配列に対応させるには、ソースコードから変更してコンパイルする必要があります。
また、親指キーは次のとおり決め打ちされているので、変更するにはやはりソースの修正が必要です。
左第1親指キー …… 左シフトキー
左第2親指キー …… バックスペースキー
右第1親指キー …… 右シフトキー
右第2親指キー …… スペースキー
・一部のアプリケーションでBSキーで文字の削除ができない
kateでそのような症状が発生します。
ほかにもそのようなアプリケーションがあるかもしれません。
これは FcitxInstanceForwardKey()の限界だと思います。
動作確認済環境
Debian GNU/Linux stretch, buster AMD64
Ubuntu 18.04, 19.04 AMD64
開発環境
Debian GNU/Linux stable (buster) AMD64
Kdevelop 5.3.1
ダウンロード
バイナリ及びソースコード fcitx-chord
インストール方法
fcitx-4.2.9以上が必要です。
・Debian 及び Ubuntu (AMD64)の場合
(1) fcitx-chord.zipを展開し、
(2) Chord/build/src/fcitx-chord.so を /usr/lib/x86_64-linux-gnu/fcitx/ にコピーする。
(3) fcitx-chord.conf を /usr/share/fcitx/addon/ にコピーする。
(3) chord.conf を /usr/share/fcitx/inputmethod/ にコピーする。
・他のディストリビューションの場合
Kdevelopでfcitx-chord.so をビルドする。
fcitx-chord.zipの中の、Chord/ 以下のファイルが Kdevelopのプロジェクトファイルです。
ビルドに成功すると Chord/build/src/ に fcitx-chord.so ができあがります。
fcitx-chord.so及び fcitx-chord.conf、 chord.confの配置場所は、
大抵の場合、Debianと同じだと思います。
Kdevelopなどについての参考URL
https://fcitx-im.org/wiki/Create_your_first_Fcitx_addon
https://fcitx-im.org/wiki/Addon_Type
設定方法
インストールに成功した後、
(1) fcitxを再起動する
(2) fcitx-configtoolで、「アドオン」に表示されている「Chord」を有効にする
(3) fcitx-configtoolで、「入力メソッド」に Chordを追加する